呉市立美術館
クレパス画名作展 巨匠から現代作家に至るまでクレパス画の魅力にせまる | 近現代の美術作品を所蔵し特別展も開催|呉市立美術館

開館時間

●10時〜17時
(入館は16時30分まで)

休館日

●毎週火曜日
(火曜が祝日・振替休日の場合は、その翌日)
●年末・年始(12月29日〜1月3日)
※展示替え等で臨時に休館する場合があります
 
は休館日
 
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特別展

クレパス画名作展
―近代の巨匠から現代の作家まで クレパスの魅力にせまる―

2019年7月13日(土)〜8月25日(日)

 誰もが一度は使ったことのある身近な画材「クレパス」。櫻クレィヨン商會(現・サクラクレパス)は洋画家・山本鼎(かなえ)の指導のもと、国産クレヨンの普及と品質向上を進める過程で、1925(大正14)年にクレヨンとパステルの良さを兼ね添えた、日本独自の描画材料「クレパス」を開発しました。クレパスは、厚塗り、混色、ひっかきなど多彩な描画が可能で、山本らが推進する自由画運動のもとで学校教育に浸透するとともに、戦後油絵具の輸入が困難な時代にはその代用を務め、優れた表現の可能性が注目を集めるようになりました。
 本展では、大正・昭和の日本洋画壇で活躍した巨匠、山本鼎、熊谷守一、小磯良平、猪熊弦一郎、岡本太郎、梅原龍三郎から、舟越桂、鴻池朋子、加藤ゆわなど現在活躍中の作家に至る、バラエティに富んだクレパス画135点を紹介します。作家それぞれの個性豊かな画風に生かされた、クレパスの様々な技法、マチエール、表現をご堪能ください。あわせて、クレパスという画材そのものの貴重な歴史的資料を多数ご紹介し、当館所蔵品からクレパス画展で紹介する作家の油彩画や素描等を併設展示します。

会期2019年7月13日(土)〜2019年8月25日(日)
開館時間10時〜17時(入館は16時30分まで)
休館日火曜日
入館料一般前売800円
一般1,000円(800円),高大生600円(500円),小中生400円(300円),敬老割500円
※( )内は一般前売及び20名以上の団体料金,親子料金(小中生と保護者が入館する場合)
敬老割は呉市在住の70歳以上(要証明書)
障害者手帳等お持ちの方は無料(要証明書)
前売場所
(6月1日より販売開始)
電子チケットぴあ(Pコード:769−558)
ローソンチケット(Lコード:62979)セブンチケット、ファミリーマート、Famiポート、広島市内の主なプレイガイド、中国新聞社読者広報部、中国新聞販売所(取り寄せ)、夢ぷらざ、ゆめタウン呉店、生協ひろしま、呉市内の主な画材店など
主催呉市立美術館,呉市,呉市文化振興財団,中国新聞社
後援中国放送,広島テレビ,広島ホームテレビ,テレビ新広島,広島エフエム放送,FMちゅーピー76.6MHz、FM東広島89.7MHz
協力サクラアートミュージアム、株式会社サクラクレパス、株式会社ターレンスジャパン、株式会社アムス
企画協力産経新聞社

関連イベント

関連イベントに参加される方は入館当日の展覧会のチケットが必要です。

´△六前申込が必要となります。申込〆切日までに専用申込フォームからお申込下さい。

.錙璽ショップ「子どものためのクレパス画教室」
※申込受付終了しました。

日時:7月27日(土)10:30〜12:30
講師:清水靖子 氏(サクラアートミュージアム主任学芸員)
定員:小中学生20名
会場:地下講座室

【申込方法】下記の申込専用フォームから、7月7日(日)までにお申込みください。
申込多数の場合は抽選。

▲錙璽ショップ「大人のためのクレパス画教室」
※申込受付終了しました。

日時:7月27日(土)14:00〜16:00
講師:清水靖子 氏(サクラアートミュージアム主任学芸員)
定員:高校生以上20名
会場:地下講座室

【申込方法】下記の申込専用フォームから、7月7日(日)までにお申込みください。
申込多数の場合は抽選。

オープニングイベント
 サクラアートミュージアム学芸員によるギャラリートーク

日時:7月13日(土)10:00〜
講師:清水靖子 氏(サクラアートミュージアム主任学芸員)

っ甘学芸員によるギャラリートーク

日時:7月20日(土)、8月3日(土)、8月17日(土)各日14:00〜

ゼ景焼き体験
「色彩を楽しむ」

日時:7月21日(日)10:00〜15:00(受付は14:00)まで
講師:RISA 氏(七宝作家)
会場:1階ホール
定員:25名(先着順。小学生以下は要保護者同伴)
参加費:2,500円

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・フルート&ピアノ
 日時:8月4日(日)、11:00〜 14:00〜(各30分程度)
 演奏者:宮原律 氏×田村智早 氏

・ソプラノ&ピアノ
 日時:8月18日(日)、11:00〜 14:00〜(各30分程度)
 演奏者:岩本未来 氏×滝口亜利紗 氏

А屮汽ラクレパス」体験コーナー

サクラクレパスを使ってハガキなどに自由に絵をかいてみませんか。
日時:会期中
会場:1階ホール(7/21、8/11は2階ホールで開催)

─屮汽ラクレパスで、夏の思い出をうちわに描こう」

講師が仕上げまでをサポートします。
日時:8月11日(日)11:00〜16:00
会場:1階ホール
講師:川手和美 氏(絵画造形作家)、岡崎円香 氏(ガラス作家)
定員:100名(先着順)

【展覧会構成】

クレパス画名品展では90余年間に渡る、クレパスとクレパス画の歴史を紹介します。始めに、1925(大正14)年のクレパス開発に大きく貢献した山本鼎と、現在活躍中の新進気鋭の作家、加藤ゆわの作品を並べてご覧いただきます。大正・昭和時代より現代に至る作家126人の作品135点を5つの章に分け紹介し、両作品の印象から受ける今昔の隔たりを埋める展覧会の構成になっています。
第1章「現代大家クレパス画展-学童用描画材料から専門家用描画材料へ」では、1950(昭和25)年から1952(昭和27)年にかけて開催された「現代大家クレパス画展」に参加した石井拍亭や寺内萬治郎など34名の作家の作品を、第2章では「クレパスと近代の巨匠たち」として大正から昭和前半期にかけて日本洋画壇の中枢で活躍した作家の作品を紹介します。続いて第3章「女性画家の躍進」、第4章「表現の多様化時代」では戦後の日本美術の流れを、第5章「個性的な基底材、技法」ではクレパスの特徴を生かしながら、独自の表現を追求する現代作家たちの作品を中心に紹介します。
あわせて、クレパスという画材そのものの貴重な歴史的資料を多数ご紹介するとともに、2階第2展示室では当館所蔵品からクレパス画展で紹介した作家の油彩画や素描などを展示しています。

展覧会の作品から

山本鼎 《江の浦風景》 1934年 サクラアートミュージアム蔵
加藤ゆわ《催眠術ごっこ》 2012年 サクラアートミュージアム蔵


《江の浦風景》は山本鼎(1882年-1946年)が1934(昭和9)年に描いた作品です。海面はクレパスを溶剤(揮発油)と布を用いて薄く伸ばして表す一方、手前の岩はクレパスを盛り上げて描いており、油絵のような幅のある表現効果をクレパスに求めたものと思われます。
クレパスは山本が提唱した、子どもたちが感じたままを自由に表現して豊かな人間性を育てる、自由画教育運動とともに全国に普及しました。
クレパス画名作展の冒頭にクレパス画のパイオニア・山本鼎の作品と現代作家の加藤ゆわ(1984年- )の100号サイズの《催眠術ごっこ》を並べて、クレパス画の90年にわたる歴史を実感していただけます。

展覧会の作品から 

鴻池朋子《Little Wild Things》2015年 サクラアートミュージアム蔵


鴻池朋子(1960年- )の芸術家としての出発は日本画家ですが、絵画、彫刻、アニメーション、絵本など様々な手法を駆使したインスタレーションで現代の神話を描き続け、国内外で活躍しています。
本展のメインビジュアルに採用したこの作品は牛の革に描かれています。2015年に神奈川県民ギャラリーで行われたワークショップの際に制作された作品です。参加した子どもたちは低学年の年齢で、作家から子どもたちに「嫌いなもの」「怖いもの」を考えてくるように宿題がありました。当日作家は子どもたち一人ひとりと面接し話を聞いてから全員でかきあげたそうです。狼のお腹に閉じもめられたのはゲーム機や、パソコン、虫など。クレパスの、重ね描き自在という共同制作に適した特性と、どんな素材の支持体(画面)にも下処理なく直接描ける特性が、作者の制作意図に沿って効果的に生かされています。 

展覧会の作品から 

福岡通男《Maschera》1996年 サクラアートミュージアム蔵
平良志季《煙管と妖し》2017年 サクラアートミュージアム蔵


油彩画家の福岡通男(1949〜 )は1998年にイタリア・フィレンツェにアトリエを構ました。この作品はヨーロッパ中世キリスト絵画で使用された技法、黄金背景テンペラ画に似せて描かれています。金箔を貼った下地にクレパスで作画し、先のとがった道具でひっかくスクラッチ技法が画面全体に繊細に用いられています。下地の金色が地紋のように現れてキラキラと輝き、神聖な雰囲気が感じられます。

日本画家である平良志季(1990年〜 )は、国内外の妖怪を主なテーマにしている作家です。≪煙管と妖し≫は、支持体は絹で日本画絵具に加えてクレパスの白、紺系の色をアクセントとして用て描かれています。