平成30年度 第2期 コレクション展

平成30年7月22日(日)〜9月9日(日)
呉市立美術館は、漫画家こうの史代氏から『この世界の片隅に』のマンガ原画の寄託を受けたことを記念し、コレクション展�兇箸靴董屬海寮こΔ諒匐�に」マンガ原画展を開催します。この漫画は、2007(平成19)年から2009年まで『漫画アクション』(双葉社)に連載され、2009年には「文化庁メディア芸術祭漫画部門」で最優秀賞を受賞し、2011年と2018年にテレビドラマ化され、2016年には片渕須直監督によりアニメーション映画になり、現在もロングラン上映されています。
物語の主人公すずは広島の江波に生まれ、1944(昭和19)年に呉鎮守府軍法会議に勤める青年の妻となるため、呉の町へ嫁いできます。おおらかな性格の彼女は、乏しい食料や物資の中でも工夫を凝らし、迫りくる戦争の影に怯えながらも、得意な絵を描き、日々の暮らしを慈しみながら懸命に生きていきます。戦時中に広島と呉で実際に起こった出来事を背景に、すずたちの姿を通してごく普通の人々の生活を描くことで、人間の尊厳とやさしさとは何かを私たちに語りかけてきます。
漫画48話の中から厳選27話の原画246点と資料、合わせて約280点を1階展示室にて通期展示。また期間限定(8/8-27)で、2階展示室を合わせほぼ全館で、全原画を展示します。印刷ではわからない原画の魅力を存分に感じていただければと思います。
展覧会開催につきまして、皆さまから中国新聞社「カナエンサイ夢プロジェクト」クラウドファンディングを通して、多大なるご協力をいただきありがとうございました。ご協力に心より感謝し、この漫画のもつ力をこれから先も伝えていきたいと思います。
寄稿 “すず”と共に漫画の世界から“呉”を見つめる

「この世界の片隅に」 Ⓒこうの史代・双葉社 上巻17ページ
呉を舞台に映画、ドラマ化など、今もなお人々に感動を与え続けている名作「この世界の片隅に」のマンガ原画展を、ただ今呉市立美術館で開催しております(9月9日まで)。
本展覧会は、呉や広島の歴史をベースに描かれたマンガ原画の他に、北條家、広島、国内外の三つの出来事を時系列に追った年表など、北條すずという人物がまるで現実世界に存在するかのようなリアリティ溢れる展示内容となっております。さらに、同じコマわりと人物配置で描かれた「波のうさぎ」(幼少期のすず)と第1回(少女期のすず)の比較展示や、第41回(リンの半生を描く)の原画に添えられた、作画に実際に用いた口紅とリップライナーの参考展示からは、こうの史代氏の豊かな創作上の工夫を垣間見ることができ、作品へのより深い視点を得られると思います。
原寸大の原画でしか伝わらない、こうの史代氏が繊細で軽快なタッチで描く、情感とユーモア溢れる世界観の魅力を、ぜひ物語の舞台である呉の地で味わってみてはいかがでしょうか。
博物館実習生:節見 彩(広島市立大学)
【画像】「大潮の頃(10年8月)」
この背景は筆で描かれたもの。原画から感じられる雄大ながらも繊細な作業に
圧倒される
イベント情報
期間中のイベントについては下記の詳細情報からご覧ください。
1と3に参加される方は入館料が必要です。
4の「記憶の記録展」は別館ギャラリーで開催されます。入館料は無料です。
呉市立美術館までの交通手段について
展覧会応援プロジェクト「お帰り、すずさん」と「入船夏祭り」
展覧会期間中、呉市内の施設や商店などで、「この世界の片隅に」マンガ原画展の応援企画『お帰り、すずさん』を開催します。イベント内容については内容が確定次第、呉市立美術館公式ツイッターでご紹介します。
今年も入船夏祭り開催します。呉市立美術館からは今年度の高校生キュレーターズによる美術館通りの彫刻について作品解説を10:10から行います。ひと味違った解説をぜひ聞きに来てください!!
入船夏祭りについてはこちらでご確認ください。
Facebook Twiteer